今日はね、
「境界性パーソナリティ障害」について
境界性パーソナリティ障害は、感情のコントロールが難しい、自己イメージが不安定、人間関係が不安定などの特徴がある精神障害の一つです
境界性パーソナリティ障害の人は感情が激しく変動しやすく、怒りや悲しみ、喜びなどの感情が急激に変わることがあります
感情のコントロールが難しく、自分や他者に対して怒りや攻撃的行動を示すことがあります
・境界性パーソナリティ障害の人は自己評価が不安定で、自分自身を否定したり、自己評価が極端に変わることがあります
自己イメージの不安定さが、自傷行為や自殺念慮などの行動につながることがあります
・境界性パーソナリティ障害の人は人間関係が不安定で、急激に親密になったり距離を置いたりすることがあります
信頼関係を築くことが難しく、過度な依存や拒絶に対する過剰な反応が見られることがあります。
・境界性パーソナリティ障害の人は衝動的な行動を起こすことがあり、自傷行為や過食、薬物乱用などの行動が見られることがあります。また、自己破壊的な行動や自殺念慮があることも特徴です
とても起伏が激しくて周囲もハラハラしますし、当人も辛いですよね
この障害の根本には、「見捨てられる」不安があります
境界性パーソナリティ障害は、その症状や特徴の二面性が特徴的です
・非常に強い愛情を感じることがあり、一方で、過度の恐れや不安から、愛情を表現することをためらうこともあります
恋人や友人に対して強い愛情を示す一方で、過度な依存や不安定な関係性が問題となることがあります
・自己イメージが不安定で、自己劣等感と自己過剰感を同時に抱えることがあります
一方では、自分を否定し自己劣等感を感じる一方で、自分を過大評価し自己過剰感を抱くこともあります
・衝動的な行動や自己破壊的な行動を示すことがあります
一方で、このような行動は短期的な解決策として利用されることもあります
衝動的な行動によって、一時的に感情の痛みから逃れることができると感じることがあるためです
・非常に感受性が高く、他者の感情や状況に敏感であることがあります
一方で、感情のコントロールが難しいため、攻撃的な行動を取ることもあります。感情の激しさと攻撃性が共存することがあります
簡単に言うと良い人間関係を持っている人には、信頼を寄せ依存する
好意的に思えない人には攻撃をする
と言った感じでしょうか
ただ境界性パーソナリティ障害の方は問題行動が多いです
例えば、リストカットや自殺企画、OD(オーバードーズ)、薬物やアルコールに依存、暴言、暴力など……
他には、他者の関係を壊すような発言をしたり、言葉で言葉で人を惹きつけておこうとします
あなたの周りでもこの人そうなのかな?と思う人はいませんか?
接し方として、問題行動はきぜんとした態度でやってはいけないことは伝えましょう
距離を保ち依存されない関係でいましょう
感受性がとても高いので、変に避けるとすぐ気づいてしまいます
境界性パーソナリティ障害の治療には、複数のアプローチを組み合わせて行うといいでしょう
・認知行動療法や※ダイアレクティカル・ビヘイビアルセラピーなどの個別療法が効果的とされています。これらの療法では、感情のコントロールや自己認識、問題解決能力の向上を目指します
(※ ダイアレクティカルビヘイビアルとは、ダイアレクティカル・ビヘイビオラル・セラピー(DBT)の略称です
DBTは、認知行動療法(CBT)の一種で、感情のコントロールや人間関係のスキルを向上させるためのトレーニングを行う治療法で、特に、自己傷害や自殺念慮がある人や、感情が不安定な人に効果があります)
・他者との関係を築く機会を提供し、共感や支援を受けることができるグループ療法が有効です
グループセラピーでは、他者とのつながりを強化し、社会的スキルの向上を図ります
・家族やパートナーを対象とした家族療法が有効です。家族療法では、コミュニケーションスキルの向上やサポート体制の構築を目指します
・抗うつ薬や抗不安薬などの薬物療法は、うつ症状や不安症状の緩和、感情の安定化を目的として使用されます
行動するのは大変ですが
境界性パーソナリティ障害は大変心身ともに疲労をおこします
生きづらいと感じることもあるでしょう
私の周りにも境界性パーソナリティ障害の可能性がある方がいます
どちらもが疲れはててしまう前に受診を!と言いたい
(実は言えなくて困っています)
ではまた(*´︶`*)ノ